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優先順位がつかない、時間管理が苦手、うっかりミスが多い、・・・・・

優先順位がつかない、時間管理が苦手、うっかりミスが多い、・・・・・


これらはADHDの不注意症状で認められることが多いですが、実は私も結構不注意です。

次から次に、その時関係ないことでも頭に思いうかべばそちらに思考はもっていかれますし、感覚がまとめて入ってきてしまうのが結構大変です。

例えば、人は誰かの話を聞こうとしたり、何かをしっかり見ようと集中すると、それ以外の聴覚情報や、視覚情報が自動的にフィルターにかけてくれますが、不注意があると、これがうまく機能しないことがあります。
同時に色んな感覚が入ってきてしまうので、雑音などもひろってしまい、頑張って聞こうとしても、よく聞こえないことがあります。

耳が悪いのかと耳の検査をしたことありますが、検査場では小さい音も聞こえていました。
自動フィルター機能の性能が悪いって感じだと今はとらえています。


集中しようとしてもこのざまですから、疲れていたり、二日酔いだったり、眠かったり、興味がなかったり、したら、会話についていけないですし、何かを見ていてもきがちって覚えていることもできないことあります。

このあたりの感覚、生まれてからずっと同じなはずで、そして圧倒的に困るのは大人になって仕事するようになってからだと思うので、不注意症状かもとさえ思えないのではないでしょうか。

私も児童精神科医になっていなければ、気が付かなかったと思います。自分と皆同じくらいだろうと、きっと思ったはずです。


一時的だとしても、不注意症状は、今は内服が効果でます。昔はなかった薬ですから、今は医学の進歩で一時的ですが、改善させることができます。

しかも自分しか分からない感覚がどの程度改善するのかは、一度試してみないと分かりません。効果はあるけど、本質的なところには効いていない、というケースもあります。


医療法人永朋会 理事長
加藤晃司
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