不安、緊張、恐怖、などの負の感情は一時預かりできる
不安、緊張、恐怖、などの負の感情は一時預かりできる
タイトルにもあるようなネガティブな感情は、無意味にでているのであれば、それがでなくなるように、もともとの状態になるようにしていくのが治療です。
しかしあまりにも不安、緊張、恐怖などが強い、もしくは環境や状況によって引き起こされている場合、内服治療は効果がでなかったり、効果でるのに時間がかかったりします。
ここで大事なのは、診療やカウンセリングの場所、空間、営みでは、自然と負の感情を少しですが、治療者の方に預かってもらうことができます。
身近な感覚では、誰かに話したら少し気分がはれた、ということありますよね。そして、逆に話したけど、あまり気分が変化しなかった、ということもあると思います。
これは話している相手が、負の感情を受け取っているかよって違ってくるのではないかと思っています。
マイナスな感情を受け取ると、相手から自分の方にそれが入ってくるので、ちょっともらったな、という感覚はあると思います。
つまり、本気で聞いてくれていなければ、マイナスの感情は受け取っていただけていない、ということです。
プライベートでは相手にそういうつもりがあるかどうかは分かりません。しかし精神療法的なことをする場所、治療者であれば、最初から必要であれば相手にとって重荷になっている感情を一時的に預かる気があるわけですから、プライベートの時とは異なります。
そして一度治療でそういうことを経験できれば、体験するとは非常に重要で、おそらく他人に対して同じようなことをなんとなくですがやってあげることができると思います。また、いいか悪いかはおいといて、相手が悩みを本気で聞いてるかどうかも、分かるようになると思います。
感情というのは人と人の間を移動するものである、と考えると、色々と分かることもでてきます。
あくびが伝染しているようにみえるのも、そういうことが含まれているかなと私は思っています。
医療法人永朋会 理事長
加藤晃司
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