精神的疾患にて休職する教員が増えている点
精神的疾患にて休職する教員が増えている点
精神的な病気で休職した公立学校教員 昨年度5897人 過去最多に
精神的な不調にて休職される学校教員が過去最多に増えているそうです。
診察における先生方のお話では、みなさん教員業務の膨大さや精神的消耗の大きい職務の多さを伺い知れ、精神的・身体的不調を来すのは当然だなと思っています。
また、一般的にストレス性疾患で来院される患者さんには、治療として以下のような環境調整を促しますが、教員の患者さんからは「仕事環境の調整の困難さ」をしばしば認めます。
・労働時間を減らす
・自宅勤務に変更する。
・部署移動など業務内容の変更を行う。
(より適応のある業務内容に変更することや、職場の人間関係を変えることが目的。)
・苦手な業務を減らす対応を行う。
(例えば、電話対応の苦手な方の電話対応業務を禁止する、など。)
しかし、意外にも通院されている患者さんの中で、教員は多い職業ではありません。
単に従事している職業人口数が他の職業よりも少ない点もあると思いますが、おそらく時間外労働が多いことや仕事の休みがとりにくいために受診に至らないケースが多いのではないかと思います。
そのため、不調が悪化してどうにもならない状況にてようやく精神科の受診に至り、そのまま休職になるケースが少なくありません。
不登校児童の増加の裏側にある教職員のメンタルヘルスにも非常に深い問題があることを憂慮します。
名駅さこうメンタルクリニック
丹羽亮平
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