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【@doctor レシピ】おからのサラダ

おからのサラダのレシピをアップしました。

@doctor レシピ おからのサラダ


材料:2人分

カロリー:125kcal(1人分)
塩分:0.7g(1人分)

おから          65g
調整豆乳        30g
きゅうり(薄切り)   20g
にんじん(いちょう切り) 20g
卵           1/2個

《A》マヨネーズ 大さじ1
《A》塩      少々
《A》こしょう  少々
《A》和風だし  小さじ1/2

●下準備
・茹で卵をつくり、細かく刻んでおく。
・きゅうりは塩を加えもみ込んでおく。
・にんじんは耐熱容器にいれラップをし電子レンジで加熱(500W1分~)しておく。

●作り方
1.おからを耐熱皿に入れ、電子レンジで加熱する(500W2分)。
2.粗熱が取れたら、豆乳を加え、しっとりさせる。
3.ボウルに②、水気を切ったきゅうり・にんじん・ゆで卵を入れ、《A》を加え混ぜ合わせる。
4.器に盛り付ける。

■■@doctor 児童精神科加藤医師コメント
今回は、「おからのポテトサラダ風」です。
おからは別名「うのはな」(卯の花に似ているので)、「きらず」(切らずにつかえるので)と言われています。豆乳を作るときの残りかすがおからです。栄養的に優れていて、生体膜等の構成成分のレシチンも豊富に含まれています。だからこのメニューは豆乳も使っていますので、親子丼みたいな感じですかね。

おから(生)100g中の栄養素ですが、111kal、たんぱく質 6.1g、脂質 3.6g、炭水化物 13.8g、食物繊維 11.5g、カルシウム 81mg、マグネシウム 40mg、カリウム 350mg、リン 99mg、ビタミンB1 0.11mg、ビタミンB1 0.03mgとなっています。糖質は、炭水化物-食物繊維=2.3g、GI値 35となっています。

木綿豆腐 72kcal、豆乳 46lcalであることを考えるとおからの方がカロリーがありますが、低カロリーすぎると筋肉が分解される可能性あるのである程度カロリーがあるのはいいことだと思います。たんぱく質も6.1g含まれており、低糖質ですのでバランスのいい食材といえます。また食物繊維が11.5gと豊富であり、腸内フローラを改善させる効果あります。以前にも脳腸相関の話ででましたが、腸でセロトニンなどの神経伝達物質が作られており、脳内環境にも影響を与えています。腸内環境を整えることは、精神症状や自律神経症状の安定につながる可能性があります。もちろん美容にもいいですね。
大豆に含まれるレシチンは不飽和脂肪酸で、卵黄や大豆、精白米に多く含まれます。アブラと水の両方になじむ性質があることから、細胞膜を作り、細胞膜の老廃物を血液に溶かして血行を改善したり、血管壁にこびりついたコレステロールを溶けやすくする働きがあります。またレシチンには神経伝達物質のアセチルコリンの合成に不可欠であり、脳機能の活性化にも役立ち、集中力や記憶力を高める可能性あります。認知症を予防する効果もあるかもしれません。
豆乳の調整豆乳は「豆乳に植物油、砂糖類、塩等の調味料を加えたもので大豆固形物6%以上のもの」ですので、なるべくなら豆乳そのものがいいでしょう。また筋トレをしている筋肉男子にとって、豆乳には注意が必要です。大豆プロテインはBV値:74、NPU値61と、牛乳を材料とする動物性ホエイプロテイン(BV値:100、NPU値92)と比較すると消化・吸収面で劣っています。筋トレ後に摂取するのであれば大豆プロテインよりホエイプロテインの方がいいでしょう。


BV値(生物価:biological value):摂取したたんぱく質が体内でどれだけ利用したかをパーセンテージで表示
NPU値(正味タンパク質利用率:Net protein utilization):BV値をもとに、たんぱく質の吸収率を考慮した数値