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自律神経発作(パニック発作)とは何か、気が付いていないだけかもしれない、について名古屋の児童精神科医が解説

自律神経発作(パニック発作)とは何か、気が付いていないだけかもしれない、について名古屋の児童精神科医が解説

こんにちは、名古屋市千種区 児童精神科専門クリニック、医療法人永朋会 和光医院、加藤晃司です。

今回は、自律神経発作(パニック発作)とは何か、気が付いていないだけかもしれない、について解説します。


①自律神経発作とは何か?

自律神経発作(または自律神経失調症の発作)は、自律神経系の機能不全によって引き起こされる一連の症状のことを指します。自律神経系は、心拍数、消化、呼吸率、血圧など、意識的な努力なしに体の基本的な機能を調節する体の部分です。自律神経発作は、このシステムの不均衡により発生し、さまざまな身体的および心理的な症状を引き起こす可能性があります。

自律神経発作の典型的な症状には、以下のようなものがあります:

心拍数の増加または不規則性
呼吸困難
胸の痛みや不快感
発汗
悪寒またはホットフラッシュ
消化不良や胃の不快感
めまいやふらつき
疲労感
不安や恐怖感


自律神経発作は、ストレス、過剰なカフェイン摂取、睡眠不足、特定の薬物の使用、または他の基礎疾患(例えば、心臓病や甲状腺疾患)によって引き起こされることがあります。治療法は、発作の原因となる根本的な条件に依存し、ライフスタイルの変更、薬物療法、カウンセリング、ストレス管理技術の導入などが含まれることがあります。

②自律神経発作の治療は?

自律神経発作の治療は、その原因となっている根本的な問題に焦点を当てることから始まります。治療の目的は、症状の管理と再発の予防です。以下に、自律神経発作の一般的な治療方法を紹介しますが、治療計画は個々の患者のニーズに合わせてカスタマイズされるべきです。

ライフスタイルの変更: 健康的な食事、定期的な運動、十分な睡眠を確保することが重要です。カフェインやアルコールの摂取を減らすことも有効です。

ストレス管理: ヨガ、瞑想、深呼吸法、進行性筋弛緩法などのストレス軽減技術が役立ちます。これらは、ストレスによる自律神経の過剰反応を管理し、緩和するのに効果的です。

認知行動療法 (CBT): CBTは、不安やストレスが原因で自律神経の症状が悪化する場合に特に有効です。CBTは、患者がストレスや不安を引き起こす考え方や行動パターンを認識し、変更するのを助けます。

薬物療法: 必要に応じて、医師は不安やうつ病を治療するための薬物を処方することがあります。また、特定の自律神経の症状を管理するために、β遮断薬などの薬物が使用されることもあります。

補完代替医療: アロマセラピー、アクプレッシャー、針治療などの補完代替医療が症状の軽減に役立つことがあります。しかし、これらの治療法を試す前に、医療提供者と相談することが重要です。

体調管理: 特定の身体的健康状態(例えば、甲状腺異常や心臓病)が自律神経発作の原因である場合、それらの状態を適切に管理することが不可欠です。


自律神経発作とは、ちょっとした動悸、血圧低下、発汗、頭痛、めまい、ふらつき、下痢、便秘、息苦しさ、力がはいらない、不安感、のどが詰まる、などなど、昔から存在していたりすると、それが普通だと思っていることがあります。

しかし神経が過覚醒となると、しばらく覚醒状態が続いてしまうことがあります。
そうなると、ちょっとした刺激で、上記のような自律神経発作が起きてしまうことがあります。


これがひどくなると、パニック障害と呼ばれるものに、展開していくこともあります。

急に自律神経発作が起こるとなると、それが起きた時に対処しにくい、場所、状況を避けるようになり、避けるようになると、またその程度は悪化していきます。

だから自律神経発作は、まずはそれが症状であることを自覚して、そのコントロールがある程度自分の思うようにできるようになる練習が必要です。

それは内服をうまく使うことでもいいし、カウンセリング、CBTのような心理療法のようなものでもいいし、リラクゼーションや瞑想のように独自のものでもいいわけです。

大人でも子供でも、そのあたりは基本は一緒だと思います。

自律神経発作は、なくなってみると、かなり正確に邪魔だったことが分かると思います。


もしかしたらそうかもしれない、と思っている方は、一度クリニックまでご相談ください。

医療法人永朋会 和光医院
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