発達障害やADHDの過剰診断について
発達障害やADHDの過剰診断について
昨今、自閉スペクトラム症(発達障害)や注意欠如多動症(ADHD)と診断される患者さんが増えていることについて、実際には診断に該当しない患者さんまで診断している「過剰診断」なのではないか?
という指摘があります。
この指摘について、
「いい加減な診察と診断をおこない、不適切な治療を行っている」という意味であるならば、医師として、そういったことがないように、研鑽をつみながら誠実に診察を行わないといけないと思います。
しかし、実際に神経発達障害(自閉スペクトラム症、学習障害、知的障害、ADHDなど)の発症者が増えている点や、
保育園・学校にて配慮を求めたり、療育を希望されるため受診される方が増えていることが、診断される患者さんの増加の一番の誘因だと感じています。
精神科医としては、自閉スペクトラム症やADHDなどでお困りの方にとって、精神科受診の敷居が以前に比べて下がったことは非常に良いことだと解釈しています。
名駅さこうメンタルクリニック
丹羽亮平
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