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ADHDに対して内服を使う時の注意点、名古屋の児童精神科医が解説

ADHDに対して内服を使う時の注意点、名古屋の児童精神科医が解説

こんにちは、名古屋市千種区 児童精神科専門クリニック、医療法人永朋会 和光医院、加藤晃司です。

今回は、ADHDに対して内服を使う時の注意点について解説します。

ADHDの内服は現在4種類保険がとおっています


ストラテラ
コンサータ
インチュニブ
ビバンセ

です。

どれを使っても効果はもちろんありますが、内服を使う時の注意点があります。


まず効果不十分であれば、副作用が問題なければ最大まで投与してみる。そして最低でも1カ月は使う。
4種類しかないわけですから、1個の薬をあきらめるのも、必死に使ったからあきらめた方がいい。

中途半端な量で使っていて、症状変わっていなければ副作用だけで手意味がありません。

最大量まで使って、しばらく使ってだめならあきらめて次の内服にいきましょう。


次に、ADHD症状が改善したかどうか、本人が自覚するには時間がかかる、もしくは自覚できない場合もある。
ADHDに限らず発達障害は生来の障害です。
ですので、本人からすると、ずっと自分は自分ですから、症状は自分にへばりついています。
自覚できる症状もあれば、あまりに自分と一体化していて、自覚できないものもあります。

ADHD内服を使って、症状が改善する場合にも同じことが起きます。

よくなったと自覚できるものと、そうでないものがある。

自分では気が付かないものは、一緒にいる家族や同僚がきがついてくれるかもしれません。

症状が改善したかどうかは、自分の感覚だけでは分からないということです。

そしてそんなに自分に一体化しているだけに、改善するのにも時間がかかります。

2-3カ月、そして6か月、そのくらい使ってはじめて改善する症状もあります。

だからあきらめずに、内服をつかってでも症状をよくすると決めたからには、使い切ってください。

中途半端に使っている可能性がある方、当院にぜひご相談ください。

医療法人永朋会 和光医院
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