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漠然とした不安は、重要なサインとなることがある、名古屋の児童精神科医が解説

漠然とした不安は、重要なサインとなることがある、名古屋の児童精神科医が解説

こんにちは、名古屋市千種区 児童精神科専門クリニック、医療法人永朋会 和光医院、加藤晃司です。

今回は、漠然とした不安は、重要なサインとなることがある、について解説します。


主訴に、不安、とだけ書いている方、子どもでも、大人でも、たまにいらっしゃいます。

漠然とした不安は、軽いものもあれば、非常に重篤ななにかの前触れであることもあります。

漠然とした不安、といわれると、少し気を引き締めるところがあるくらいです。


漠然とした不安は、精神病圏に病態がある方が、発症前の前駆症状として感じることがあります。


例えば、統合失調症

漠然とした不安を、最初に感じることがあります。

それは自我漏洩症状といって、自分と世界をわける壁みたいなものがあったとして、その自我の壁がくずれていくときに、漠然とした不安、恐怖に近いものを感じます。

自我境界がくずれると、他人の考えが自分の中にはいってきたり、自分の考えが外に漏れている感覚がでるため、不安や恐怖を感じます。


もちろんただの不安としてそのまま消えていくケースもあります。

しかし長く続く、恐怖へと移り変わっていくときは、注意が必要です。


ですので、不安が強い、という状態だけだとしても、油断せず、心配な場合はクリニックにきてください。


他の症状を不安という言葉で表現しているだけのこともあります。

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