うつ病といっても、診断基準を満たすほど悪い人はなかなかいない、名古屋の児童精神科が解説
うつ病といっても、診断基準を満たすほど悪い人はなかなかいない、名古屋の児童精神科が解説
こんにちは、名古屋市千種区 児童精神科専門クリニック、医療法人永朋会 和光医院、加藤晃司です。
今回は、うつ病といっても、診断基準を満たすほど悪い人はなかなかいない、について解説します。
うつ病だけじゃないんですが、クリニックを受診する多くの患者さんがなんらかの診断基準を満たしているほど悪くなる前にきている方がほとんどです。
うつ病は代表的だと思います。
うつ症状、5つ以上が2週間以上、1日をとおしてほぼずっとある
簡単に書きましたが、これだけでも当てはまらないかもしれないと思います
多くの人が症状が足りない、持続期間がたりない、症状が日によって変動している、だと思います。
何がいいたいかといいますと、精神科の薬は日本で臨床試験を行って、プラぜボと比較して有意差がでた薬が保険適応になっています。
つまり、抗うつ薬なら、うつ病の診断をばっちり満たしている人に対して有効なのであって、その手前の人には有効だと結果はでていません。
有効化もしれないし、有効じゃないかもしれない
多少有効でも、副作用の方のデメリットの方が大きいかもしれない
現在使用可能な精神科薬はドパミン、ノルアドレナリン、セロトニン、あたりの神経伝達物質を増やしたり、減らしたり、しているものが多いです。
しかし病態は測定可能な神経伝達物質の異常だけがあるわけもなく、そして血液をつうじて体中のレセプターに作用しますから、体もだるくなるわけです。
薬を使わない方がいいというわけではないんです、使った方がいい時もあるとは思いますが、診断を満たしていなければ効果がないことも多い、し、副作用が目立つことが多い、のは理解しておいた方がいい。
内服はうまくつかわないといけません。
しかし体調悪いのにカウンセリングやってくださいといわれても困ります。
内服以外で、器質的な不調を改善するために、TMS治療やエクソソーム治療のような新しいアプローチの治療も提案しています。
何が自分にあっているのかはやってみないとわかりませんが、治療選択肢は多い方がいいと思っています。
うまくいっていないことを続けてもダメな可能性が高いです。
調子が悪いのが改善しない状態が続くのは、時間というコストの損失です。
治療方針をかえてみたい方、ぜひ当院へご相談ください。
医療法人永朋会 和光医院
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