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小児のパニック発作、大人との違い、名古屋の児童精神科医が解説

小児のパニック発作、大人との違い、名古屋の児童精神科医が解説

こんにちは、名古屋市千種区 児童精神科専門クリニック、医療法人永朋会 和光医院、加藤晃司です。

今回は、小児のパニック発作、大人との違い、について解説します。

パニック発作とは、動悸、呼吸苦、不安、手足のしびれ、めまい、頭痛、腹痛、発汗、などの自律神経症状が突然出現することをいいます。

大人だとこれを自律神経発作と認識することが可能な場合もありますが、しかしそれがパニック発作と呼ばれているものだとわかるのには時間がかかったりします。

ただの体調不良だと思ったり、疲れていたり、寝不足が原因なのかと、なんとなく原因を探し理由を見つけてしまいます。

特に前触れなく急に出現するので、扱いに困るはずです。

内科にいってから、身体的な異常はないからパニック発作かもしれないと、その後に精神科に紹介になるのが一般的なパターンです。

しかし子どもの場合は、もっと見つけにくいです。

頭痛や腹痛、息苦しさなどの身体症状が出る場合、子どもたちは程度が軽いとがまんしてしまうことが多いですが、症状が強くなってきたら小児科に受診することになります。

そうすると大人と同様に身体的には以上ないから児童精神科へ紹介、という流れはあります。

これが身体症状ではなく、漠然とした不安、だったり、足ものがふわふわする、のようなとらえどころのない症状だと、それをなんと表現するのかもむつかしいですし、そもそも自分と一体化してしまっていたら、親にいってこないかもしれません。

なんとなく元気がなくなったり、学校にいけなくなったり、せまいところや人の多いところ、出口がない場所などを嫌がるようになって、しばらくたってからしか気が付かれないことも多いです。

だから、なんとなく元気がない、というのはどの病気でも一つのサインとなります。

お出かけしなくなったり、いつもと違う感じが続いたら、なにかが発生しているかもしれません。

何もなければそれに越したことはないわけですから、早めに児童精神科を使っていただればと思います。


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