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不安は預けることができる、名古屋の児童精神科医が解説

不安は預けることができる、名古屋の児童精神科医が解説

こんにちは、名古屋市千種区 児童精神科専門クリニック、医療法人永朋会 和光医院、加藤晃司です。


今回は、不安は預けることができる、について解説します。

不安だけではないのですが、感情は相手にぶつけたり、あずけたり、することができます。
もちろん自分の中でキープすることもできます。

例えば、いらいらを無分別に外にまき散らしている人、いると思います。

あれは最終的にいらいらするという感情で外に出していますが、ベースは不安であることが多いです。

不安を自分の中で抱えるのは、誰にとっても気持ちのいいものではありません。

持っていたくないので、他人にぶつけてしまおう、となりがちです。

もちろんそれは意識してそうしているわけではないのですが、人とはニュートラルな状態を好みますから、不安というマイナス要素はなるべく吐き出したいと自動的に考えてしまう生き物なんです。

ですが、他人からしたら、不安をいらいらいという形でぶつけられたら、不快でしかないですし、不快という形で不安が移動しているとも考えられます。

不安は現実的なことからの不安だけでなく、湧き上がってくる漠然とした不安というものもあります。

それが症状でそうなってしまうこともあります。

不安は自分でキープすることによって、不安耐性はあがっていきます。より多くの不安をかかえることができるようになります。

しかし調子が悪い時はそれができないと思います。
だから内服を使って不安の総量を下げたり、不安を一時的に治療者にあずかってもらったりしながら、なんとかその時をしのぎます。

そして調子がよくなってきたら、不安を自分の中でキープする練習をしていくのです。

何が不安なのかを意識して、言語化することができるようになると、不安はよりキープしやすくなります。
不安を形づくるイメージですかね。

そして治療でそれをやったことがある人は、他人の不安を自分で預かるということを意識してやることができるようになります。
これは以外に役に立つものですから、調子が悪くなって治療をしたことがある経験は、その後の人生で役にたつことがあるかもしれません。

医療法人永朋会 和光医院
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