広汎性発達障害(PDD)、自閉症スペクトラム障害(ASD)を診断するためには、名古屋の児童精神科が解説
広汎性発達障害(PDD)、自閉症スペクトラム障害(ASD)を診断するためには、名古屋の児童精神科が解説
こんにちは、名古屋市千種区 児童精神科専門クリニック、医療法人永朋会 和光医院、加藤晃司です。
今回は、広汎性発達障害(PDD)、自閉症スペクトラム障害(ASD)を診断するためには、について解説します。
PDDもASDも正直一緒なので、一緒だということで解説します。
すべての疾患には中核症状というものがあります。
診断基準を見るとたくさんの項目が書いてありますが、その中には絶対になければいけない症状と、そうでないものがあります。
PDDの場合、それが対人相互性の障害、ということになります。
漢字はむつかしいですが、大したことではありません。
他者の心を理解する能力です。
心の理論ともいいます。
4歳の時に一般的には心の理論を通過し、他者の心を理解することができるようになります。
PDD,ASDだとこの年齢が遅れるか、できない、ということもあります。
その兆候は生育歴といって、0歳からの発達の中で対人相互性の障害があると、どうなるかが分かっているので、それをチェックしていきます。
どうしても0-5歳くらいの生育歴が重要なので、一般精神科でPDDが診断できない理由となっています。やったことがないとできないからです。
このあたりはセンスもいります。
他者の心の理解は、例えば自分がPDD、ASD傾向のある医師だと、ちょっと他人をみるのはむつかしい。
これはどうしようもないことですが、結構医者の中にPDD傾向のある人はいます。
だからそういう人は精神科、特に児童精神科は向いていない、ということになります。
精神科は心という目に見えないものを扱うので、どうしても見る側の資質があるレベル以上必要になります。
修行してもどうしようもないことですから、私は指導する側の時は最初からこのはなしをしていました。
いろいろと教え方を工夫しましたが、もともとできるか、できないか、だなというのが結論です。大人になってから教えることができるものではないです。
そういうこもあって、やはりASDは見逃されて一般精神科外来にたくさんいます。
少しでも心配な方は当院へご相談ください。
医療法人永朋会 和光医院
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