ADHDの不注意は、運動機能にも影響を与えている、名古屋の児童精神科医が解説
ADHDの不注意は、運動機能にも影響を与えている、名古屋の児童精神科医が解説
こんにちは、名古屋市千種区 児童精神科専門クリニック、医療法人永朋会 和光医院、加藤晃司です。
今回は、ADHDの不注意は、運動機能にも影響を与えている、について解説します。
ADHDは多動、衝動性の方が問題行動としては目立ちますが、中核症状は不注意です。
不注意とは、集中力が続かない、忘れっぽい、スケジュール管理・時間管理が苦手、気がそれやすい、などは分かりやすいですが、並行作業、同時作業の苦手さが認められることは意識されていません。
同時作業とは、どのようなことであれば、運動神経、感覚神経、の同時利用、それぞれの同時利用、などの時に同時にいろいろとやろうとするとうまくいきません。
スポーツは結構同時にいろんな情報を処理しないといけないことが多いので、どれかの機能がおろそかになると、うまく連動できないことがあります。
このあたりもADHDの不注意が影響を与えている場合、治療により改善する可能性があります。
不注意とは、日常生活のさまざまなところに悪影響を与えます。
しかも生まれながらの症状のため、本人はどの程度不注意が自分に影響を与えるのか、不注意がないとどういう感覚なのかを頭で理解することはできません。
実際にどの程度影響を与えているかは、治療でADHD症状が改善した状態を体感しないと、わからないのが実際です。
なのでADHDに関しては治療を継続するかは、一度試してから決めてもらうことが多いです。
ラッキーなことにADHD治療薬は飲んだらすぐに効果がでて、その日のうちに効果がきれるものもあります。
副作用はもちろんありますが、それを上回る効果があるかどうかは、やってみないと分からない。
不注意症状は見つけるのも結構大変なので、児童精神科への受診を大人でもすすめます。
少しでも気になることがあれば、当院へご相談ください。
医療法人永朋会 和光医院
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