臨床情報「ADHDの新薬 『ビバンセ』 リスデキサンフェタミンメシル 酸塩について」
先月、ADHDの新薬 『ビバンセ』 リスデキサンフェタミンメシル 酸塩が承認されました。
これでADHD薬は、コンサータ、ストラテラ、インチュニブに続いて、4剤目になります。
ストラテラ、インチュニブが24時間作用するのに対し、コンサータはシャープに10〜12時間くらい作用します。
新薬のビバンセは海外ではすでに多く使用されておりますが、
コンサータと同じく半日、しっかりと集中力や注意力をあげるタイプになります。
(コンサータよりも効果は強いという前評判もありますが、期待したいところです。)
また6〜17歳限定の処方です。
これまでのADHD薬と同様に、まずは小児から承認されて、成人に適応が拡大することを予想しております。(インチュニブも年内に成人に承認されるとのことです。)
しかし、ビバンセは覚せい剤原料を一部含むということで取り扱いは非常に厳しいものとなっております。
今後、ビバンセ処方の登録を行っていきますが、
臨床情報や国内の例などを加味しつつ処方を検討したいです。
名駅さこうメンタルクリニック
院長 丹羽亮平