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臨床情報 「学力のあるお子さんが支援級に行くことについて」

学力のあるお子さんが支援級に行くことについて

学校に行きにくいお子さんや不登校傾向のあるお子さんについて、

在籍クラスを支援級にすることで、登校が可能になることがしばしばあります。





まず、学力に苦手さをかんじるお子さんや知的な低さを指摘されているお子さんが普通級への登校に困難を感じているならば、支援級を考慮することを強く勧めます。







しかし、支援級への変更を本人もご家族も悩まれるのは、学力には大きな問題のない場合です。





例えば、 学力そのものは問題ないけれど、、



・朝が起きられなくて学校に行けない。

・朝学校に行こうとすると腹痛や頭痛が出現して登校できない。

・不安が強くて学校に行けない。





 こういったケースではよくよくお話をきくと、





感覚過敏(教室の音や雰囲気が無理、等)、自閉スペクトラム症、ADHD、強度の不安



などが相まっている方が多いと思っています。







診療にても、カウンセリング、薬物療法など行いますが、、



『理解のあるスタッフのもとで少人数にてクラス運営』されるならば、不安や抵抗感がすくなく登校できるケースが多いものです。





現状の学校制度では、『理解のあるスタッフのもとで少人数にてクラス運営』は基本的に支援級しかありません。



(学校によっては、学力ではなく情緒系障害の児童のための特別支援級を行っているところもあるそうですが、未だ少ないです。)





しかし、お子さん本人が支援級への転籍を望まれないことも多いですし、

学校サイドから、学力のあるお子さんが支援級に入ることに断られることも多いです。

(多くのADHDや発達障害と診断されている児童は普通級で頑張れているので、学力に問題ないなら支援級は該当しない、と断られたり、)



学校の先生方は仕事が膨大でお忙しいことはよくわかるため、その学校のルールの変更や先生のご負担を強いるお願いすることが良いとは思っていません。









こういったお子さんが支援級を断られた際は、以下の対応になると思います。



・地域の不登校児への支援教室の利用 (短期利用のニュアンスがつよく、系統的な学習などの対応はないことが多い)

・放課後デイに昼間通う(オープン時間は施設によりますが)

・夕方の登校を行っているお子さんは、それを継続する。









 皆さんも感じている通り、長年続いていた現状の学校制度が制度疲労をおこし、現在の教育環境に合わなくなっていることがそもそもの原因だと思います。



 普通級を現状よりも圧倒的に少人数クラスにすることや、科目それぞれで能力別のクラスにするなど、なにか抜本的な変更があればと思うことは多いです。







少人数学級にて不登校の減少につながる|名古屋駅 心療内科 名古屋市西区 名駅さこうメンタルクリニック 女医
名古屋市「名駅さこうメンタルクリニック」は、栄生駅徒歩1分。心療内科・精神科・児童精神科を診療。女医も在籍。うつ病・発達障害(ADHD)・お子様の不登校等、専門医と心理カウンセラーが治療・サポートします。小さなお悩みでもご相談ください。名駅さこうメンタルクリニックのクリニックブログページです。
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丹羽亮平