薬無しでうつ病治療。TMS＋心理療法

繰り返しになりますが、クリニックにて行えるうつ病の医療的な治療は以下になります。



薬物療法

心理カウンセリング

TMS（磁気刺激療法）





うつ病の治療として実際行うものは、以下がほとんどです。



薬物療法のみ　

TMSのみ　

心理カウンセリングのみ

薬物療法＋心理カウンセリング

薬物療法＋TMS





先日、患者さんから「TMS　＋　心理カウンセリング」は行わないのか？　と尋ねられまして、

そういえば、あまりその治療の組み合わせの方はいらっしゃらないことに気が付きました。





TMSと心理カウンセリングはどちらも副作用少なく（心理カウンセリングは無論、身体的な副作用なし）、

効果機序のアプローチを全く異にするものなので、効果としても悪くないと思います。



しかし、どちらも、通院回数が必要なこと、おそらく自費治療が重なる点で、実際の治療としてお勧めしにくいです。



ただ、ＴＭＳにて抑うつ症状が改善したのちに、ＴＭＳの治療頻度をぐっと減らして維持療法とし、

代わりに認知行動療法など心理的アプローチにて再発・悪化予防を行うことは効果的ですし、患者さんの通院負担という点でも良いと思います。





TMS（磁気刺激療法）の難点、実際の提案 (meiekisakomentalclinic.com)





TMSはパニック障害、PTSD、強迫性障害などにも効果があります。 (meiekisakomentalclinic.com)







名駅さこうメンタルクリニック
院長
丹羽亮平