臨床情報 「身近なトラウマ、PTSD →神経発達障害の隠れている可能性」
身近なトラウマ、PTSD →神経発達障害の隠れている可能性
トラウマとはなにか ~身近に起こるトラウマ~ | 大人と子ども こころの専門医ブログ〜名駅さこうメンタルクリニック (ameblo.jp)
の続きになります。
トラウマとは辛くて感情や記憶が拭い去れない体験であり、身体症状(動悸、発汗、息が苦しい、など)や精神症状(不安、パニック、抑うつ気分、眠れないなど)を引き起こしうるものです。
そしてトラウマ体験が原因となって、トラウマをフラッシュバックして何度も再体験したり、苦手な状況を回避すること、解離、強い不安症状などの激烈な精神症状や身体症状が継続する状態をPTSDと呼びます。
(短期間で症状が改善した時は急性ストレス性障害と呼びます。)
前回ブログにも記載しましたが、身近な場面でおこるPTSDは意外と多いものです。
例えば、小学生のお子さんでは、
・同級生に叩かれてから、不安が強く学校にいけない。
夜に同級生のことを思い出して、ねれない。(再体験、過覚醒)
夜にパニックを起こした。パニック時の発言を覚えていない(解離を疑う症状。)
無理に学校に行っても、震え、吐き気などが出現して早退する。(身体症状)
こういった出来事や症状があった際は、基本的に児童精神科や心療内科の受診をお勧めします。
名駅さこうメンタルクリニック
院長
丹羽亮平