天気による不調への対応 ~天気痛・気象病~
天気による不調への対応 ~天気痛・気象病~
天気、気圧、温度など気象条件にともなって起こる頭痛や自律神経失調症状などを
天気痛・気象病と呼ぶことがあります。
天気痛・気象病とは正式な疾患名ではありませんが、
このような通称があるくらい、非常によく認める症状であり、悩まれている方が多いと感じます。
雨と晴れの日を繰り返す最近は、連日、天気による頭痛、吐き気、だるさ、気分の落ち込み、不安、無気力、精神症状の悪化など、診察室で多くの方から伺います。
基本的に非薬物治療で対応したいと思っています。
・規則正しい生活、十分な睡眠、軽度の運動 ←最も大事!
・耳のマッサージがよいという意見もある
(内耳の気圧を感知する機能を改善するために、耳の血流促進やリンパの流れの改善を行うと良いらしい。)
内服治療をおこなうならば、
・漢方 (頓用での意外に効果がある)
・低用量ピル (月経関連症候群と併発されている方は多いです。)
・既存の精神疾患の治療をより強める。 (例えば、うつ病患者さんの抗うつ薬を増量する、など)
・状況により、頭痛薬、抗不安薬を頓用で使うことがある。
天気痛・気象病をお持ちの方は多く、たくさんの方が仕事や家事・育児などの生活の支障を来たす症状に悩まれています。
お困りの方は近医にご相談を考えても良いかもしれません。
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名駅さこうメンタルクリニック
丹羽亮平